従来の常識を超えた新たな変革を推進
お客様の課題解決にさらに貢献していきたい
検証・ワイヤレス設計のベストパートナーとなることを目指し、チャレンジを続けるCMエンジニアリング(CME)。その技術力、豊富な知見はお客様である大手半導体メーカーやシステムベンダーから、高い評価が寄せられています。代表取締役の河井淳氏に、今後のビジョン、求める人材像、仕事のやりがいを語ってもらいました。
CMエンジニアリング株式会社 取締役会長
河井 淳氏
大手通信機器メーカーおよび、その系列企業で長年にわたりコンピューターや通信の研究開発に従事。その後2010年にCMEを設立。以来、代表取締役社長を務める。
現在、日本の半導体は、非常に厳しい状況にあると言わざるを得ません。このままだと、世界に取り残されてしまうのではないかという危機感を抱いています。私たちCMEも、再度自らの存在意義や優位性を見直して、それらをより進んだ新しい形にしてデザインサービスに持ち込んでいかなければいけないと考えています。私どもですべてをできるわけではないのですが、少しでも先例になれるものを示すことができればと願っています。
CMEは設立から9年目を迎え、業務の幅や深さなど完成度がだいぶ高くなってきた感があります。新たな分野にチャレンジする体力も付いてきた気がしています。
今後取り組みたいテーマは3つあります。第1には、チップの設計と検証に関する業務スピードの向上とコスト削減です。これまでの方法論を改善し、さらに短い期間で、ハイクォリティーかつ低価格を実現していきたいと思っています。第2には、組み合わせの爆発をクリアすることです。IPを組み合わせ、モジュールをもう1つ大きな箱にして、それをブラックボックス化させた上で検証できないかと構想しています。
最後の1つは自主ビジネスです。例えば、最近IoTの分野ではセンサーネットワークがもてはやされています。現状は目的に応じて1つひとつシステムを作っていますが、私たちは全部を統合できるシステムにし、センサーネットワークをもっと効率的に実現できるようにしたいと思っています。
それらのテーマを実現していく上でのCMEの強み、優位性が何かといえば、まずは多くの事例を通じて培ってきた知見とノウハウです。成功体験も多数持っていますから、どのような局面でツールをどう使えば最も有効なのかも熟知しています。これが、効率性に大きく影響してくるのです。一方、通信に関しては相当思い込みがあります。何しろ、前身の会社を含めて、しっかりとした設計をするようお客様から徹底的に鍛えられたメンバーが揃っていますからね。皆その魂、気持ちをお客様に還元しようという姿勢で取り組んでくれています。
もちろん、現状の体制に満足しているわけではありません。まだまだ強化しなければならない分野があるので、有能な人材をお迎えしたいと考えています。具体的には、ずっとコンピュータの開発ばかりをやってきた私の相談相手になっていただける方であるとか、システム寄りにフォーカス的に物事を捉え、それを分解してテーマに落とし込んでいける企画力に優れた方や名人と呼ばれる人たちの技を継承して広げていける方です。例えば、通信では無線関係のことをやってきた方や、大規模なインターネットの通信網を理解している方、設計・検証では次世代の手法を一緒にトライして作り上げて行ける方やソフトウエアを組める方などです。そうした人材に是非とも仲間になっていただきたいものです。
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