CMエンジニアリングは、IoT M2M向け通信プロトコルとして将来有望な、IEEE802.11ah 規格に準拠したPHY baseband IPを開発しましたので、ご案内いたします。
IoT M2Mの分野では、スマートメータ、農業、工場、ドローンなど、様々なアプリケーションへの適用が見込まれます。
IEEE802.11ahは、Sub-GHz帯を用いて、IoT M2Mなどの新たなアプリケーションに適用することを想定した新たなWiFiスタンダードとして2016<年末に標準規格の制定を完了したもので、当社では今後の普及に向けて、いち早くIPの開発に着手し、市場へ展開できる運びとなりました。
IEEE802.11ahは、
・1kmの長距離伝送が可能
・数千のデバイスを収容することが可能
・低消費電力の無線規格
といった特長があるため、IoT M2M分野の中核となる通信技術として、各方面から大きな期待が寄せられています。
当社で開発したIPの主なスペックは以下のとおりです。
表1 IEEE802.11ah準拠PHY baseband IPのスペック
Frequency Band | Sub-1Ghz |
Bandwidth | 1Mhz, 2Mhz |
Data rate | 300~6,500kbps |
Modulation | OFDM |
Package length | <512bytes |
Modulation scheme | BPSK, QPSK, 16-QAM, 64-QAM |
Coding scheme | Convolution code (R=1/2 rep2, 1/2, 2/3, 3/4, 5/6) |
Frame format | SIG_1M, SIG_SHORT |
また、2017年中に、工場、屋外などのフィールドでIEEE802.11ahの無線性能を評価が可能な開発キットの開発、販売を行う予定です。
図1 Sub-GHZ OFDM開発キット(2017年度市場展開予定)
今回開発したIPは、2020年度までに、20社へのIPライセンス提供を見込むと同時に、IPを活用した、SoC、FPGA、モジュール、ソフトウェア、システム開発など、高付加価値のデザインサービスも幅広く展開していく所存です。
CMエンジニアリングでは、IEEE802.11ah PHY baseband IPの販売や、本IPを活用したデザインサービスを通して、IoT M2M市場の創出に貢献していきます。
なお、本IP開発の成果につきましては、ベトナムで開催される電子情報通信学会の以下の研究会で発表いたします。
Vietnam Japan Microwave 2017 Conference, June 13-14th, Hanoi University of Science and Technology
本件に関するお問い合わせ
CMエンジニアリング株式会社 ビジネス企画部・営業部
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