SmartSensing2018 playback「Factory Automation向けIoTデモのご紹介」 - CMエンジニアリング
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SmartSensing2018 playback「Factory Automation向けIoTデモのご紹介」

 2018年6月6日(水) ~ 6月8日(金) に東京ビッグサイトで開催された「SmartSensing2018」でご紹介したIoTデモの中で、来場者様の一番の関心を集めました Factory Automation 向けデモにつきまして、動画を交えて、ご紹介いたします。

FA現場における機器や工程異常の検知

工場の現場においては、多数の機器を連動させて物を製造したり、台車で部品を自動運搬するなど、24時間、365日、機器が動いています。以前は、一斉にラインを停止し、保守点検を実施、あるいは、機器が壊れていなくても一定年数が経った後、部品や機材を交換していましたが、設備保全を一斉に行うにはコストがかかります。そのような中、今、「状態基準保全」が注目されています。状態基準保全は、機器や設備の状態を多種のセンサーを駆使してリモート監視し、その状態を把握しながら、変化に応じて設備保全を行うという考え方です。今回、ご紹介のデモは、これを極めて簡略化し、作業工程における異常検知デモとしてご覧いただきました。 デモの構成は、正面に部品を置く荷台があり、その左右に部品を取り上げるクレーンが稼働しており、荷台にある部品を左側のクレーンが取り上げて、その先に待機している自動運行台車に積載、台車が運搬後、右側のクレーンが部品を取り上げて、もとの荷台に戻す流れになっています。この流れはデモ動画で確認できますが、一連の動作に問題がなければ、パトライトには正常状態を告知する「緑」のランプが点灯し続けます。  

しかし、クレーンの動作異常、あるいは部品の落下、自動運行台車の脱線や停止など、何らかの異常が発生した場合には、それを検知し、パトライトの色が異常を示す「赤」に変わります。 

部品に見立てているボールを明示的にピックアップしたことで、一連の作業工程において異常があることを瞬時に告知していますが、実際の現場では、ここまで単純なものはありません。たとえば、このデモにおいて、目視だけでは分からないクレーンの動きのわずかな変化をセンサーで検知し、「まずは注視が必要」であることを第一段階として知らせ、さらに別の種類のセンサーが異常を示す値を検知したときは「一旦、機器を止めて、保守点検をする」といったように、今、動いている機器の状態をあらゆるセンサーで計測、そのデータを無線で遠隔に通信し、その機器の状態を把握するリモートモニタリングによる設備保全、すなわち、これが「状態基準保全」になります。当社は、このシステムを実現するためのワイヤレスセンサーネットワークの構築や、その基礎となるプラットフォームのご提供、さらに、センサーデータそのものを価値と捉えて、データ取得することをサービスとしてご提供しています。 

今回のデモは極めて簡略化したものをご覧いただきましたが、次回の展示会出展の際は(10月予定)、今回、ご紹介した内容そのものをご紹介できますように、現在開発中の商品と合わせて、今後も情報発信してまいりたいと存じます。